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自転車のハンドルの世界

スポーツバイクでは、ザックリ分けてフラットバーハンドル、ドロップハンドル、ブルホーンハンドルが使われています。

街乗りに最適なフラットバーハンドル。
長距離はちょっと苦手かも…

クロスバイクやミニベロ、MTBなどのスポーツバイクのハンドルに採用されているハンドルです。
たぶんホームセンターの1万円のママチャリからステップアップしてスポーツバイクを買おうかな〜って思ったとき何十万もするロードバイクは買えないけど、これなら!とクロスバイクを買うと、ほぼもれなく付いています。
グリップは1ヶ所で、ポジションを替えることができないため長距離を走ると疲れたり、前傾姿勢がとれなかったりします。
その反面、視界が効いて、ブレーキレバーを引き易いので街乗りに最適です。

自転車を乗り始めて、ロードバイクに追い越され続けていると、段々ロードバイクが欲しくなります(ロードに乗ればもれなく速くなる訳ではないが…)。そこで考えるのが、ロードへの買い替えかドロップハンドル化やブルホーンハンドル化となります。
街乗りだからフラットバーの方が乗り易くて良いや!と思うと、次はフラットバーの素材を替えたり、長さを替えたりしたくなったりします。
以前ヤフオクで落としたカーボン製のフラットバーを切って、短くし過ぎてダメにしました。

一般的にシフターやブレーキを取り付ける部分のクランプ径は22.2mmで、ステムのクランク径に合わせて段々に太くなっています。
太い部分が邪魔をしてしまいシフターやブレーキを中央に寄せるのには限界があり、短く切り過ぎるとグリップが付けられなくなったりします。
切ったハンドルは元に戻りません。ちゃんと計ってから切りましょう。
ちょっと短くし過ぎたかも…頑張りすぎてこんなことに!

ロードバイクと言えばドロップハンドル。
状況に合わせてポジションが選べる。

ロードバイクと言えばドロップハンドル。自分の脚力を忘れてハンドルを握って自転車にまたがっただけで、速く走れる気がします(…まっ実際スピードは出し易くなる)。
一見前傾が強過ぎて怖そうに見えますが、それは「下ハン」を持っているときで、普段「下ハン」だけを握っている訳ではありません。
長距離走行、ヒルクライム、スピードトライアルなど、状況に応じてポジションを変えることができるので、慣れればドロップハンドルの方が走りやすいです。

ドロップハンドルのお手軽な改造としてはバーテープの交換です。
厚み、素材を替えると乗り心地が変わります。色も各色あるので気分転換には最適です。
ブレーキ操作に、どうしても不安がある場合は補助ブレーキレバーを追加するのも一つの手です(初心者ぽくはなりますが…)。上ハンを持ってフラットバーハンドルに近い感じになります。

戦闘的なブルホーンハンドル。
ポジションンも選べる。

ドロップハンドルと同じように前傾姿勢が取り易く、ポジションもいろいろと選べるハンドルです。市販車で元からブルホーンハンドルが付いているスポーツバイクは少ないので、改造でブルホーン化することが多いと思います。
なによりも見た目が戦闘的で、個性的なチャリになりますが、ブルホーン化にはブレーキ、シフター問題をクリアする必要があります。
元の自転車の仕様や好み、予算に応じて選択は多くありますが、意外に大変です。

●元がドロップハンドルでSTIをそのまま使う場合

そのままハンドルを交換するだけでOK。スマートなブルホーンハンドルにSTIを付けるのは…何か違う感じもしますが…。

●元がドロップハンドルでSTIを使わない場合(一番すっきり)

・ブルホーン用ブレーキレバー
・バーコンまたはハンドルポストに付けるシフター
の用意が必要。

●元がフラットバーでキャリパーブレーキの場合

・ブルホーン用ブレーキレバー
・バーコンまたはハンドルポストに付けるシフター
の用意が必要。

●元がフラットバーでVブレーキの場合

・ブルホーン用ブレーキレバー
(またはエビホーン状態にして元のブレーキレバーをそのまま逆にして使う)
・ミニVブレーキ(エビホーンの場合は不要、ただしケーブル長が足りなくなるかも…)
・バーコンまたはハンドルポストに付けるシフター
の用意が必要。

注意
ハンドルを取り付けるクランプ径(取付部の直径)には種類があります。
25.4mm
多くのフラットバーハンドルにも使われるサイズで、いわゆる「1インチ」サイズ。古いドロップハンドルに多く使われていましたが、シングルスピードバイクの流行とともに復活してきました。
26.0mm
一昔前までは、これが主流だったのですが、最近は31.8mmに押され、消えつつあります。
31.8mm
現在の主流サイズです。ロードバイク完成車に採用され極太のアルミフレームやカーボンフレームには似合います。

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