ドライブトレインとは「動力をタイヤに伝える為の一連の機構」のことです。
自転車の場合だとチェーン、クランク/チェーンリング、スプロケット、ボトムブラケット、ディレーラーがそれにあたります。
もっとスピードを出したい、もっと坂道を楽にしたい、段数を増やしたいなどカスタマイズをしようと思うと、メーカーや元の仕様によって使える?使えない?があるので面倒臭い部分です。
一番多い(たぶん)SHIMANOについてまとめてみた。

クランクとチェーンリング

フロントのギアです。1速(シングル)の場合は1枚、2速の場合はアウターリングとインナーリングの2枚、3速の場合は3枚のチェーンリングがクランクにフィキシングボルトで固定されています。
前のギア(チェーンリング)が小さいとスピードが出し易く、大きいとヒルクライムが楽になります。
また反対に、後ろのギア(スプロケ)は、歯数が小さいほどギアが重く、大きいほど軽くなります。

クランク交換は同じメーカー同士で変える。

クランクの長さは160mmから180mm位まであり身長、脚の長さ、乗り方によってクランクの長さが変わります。短いと回し易く、長いと力が入り易くなります。
チェーンリングは比較的簡単に交換できますが、PCD(チェーンリングを固定するボルトを結ぶ円の直径(ピッチ円直径):主に130mmまたは110mm)やアーム数(4または5)が合っていないと交換できません。
同じメーカー同士であれば走る地形や目的などによって、ギアを交換したり、スプロケットを交換したりできます。
アウターリングとインナーリングの組み合わせの歯数によってコンパクトクランク、ノーマルクランク、セミコンパクトクランクと呼ばれています。

SHIMANOの場合は、PCD規格が110mmで4アームですが、段数によってギア歯の薄さや加工が異なっているため、異なる段数での互換性はありません。
11SコンポではDURA-ACEとULTERGA、105は互換性がありますが、105と10SのTIAGRA、TIAGRAと9SのSORAには互換性はありません。

 コンパクトクランク 
アウターリングとインナーリングの組み合わせが50T-34Tなど、比較的小さなものはコンパクトクランクと呼ばれています。
少ないほどギア比が下がるため、ギアが軽くなります。
脚力自慢の人は、歯数が少ないのでクランクを回りきってしまい、それ以上加速できなくなったり、踏み足りない感じになります。

 ノーマルクランク 
アウターリングとインナーリングの組み合わせが53T-39Tのものはノーマルクランクと呼ばれています。
歯数が大きいため、コンパクトクランクよりも大きな力で回す脚力が必要ですが、スピードを出すことができます。

 セミコンパクトクランク 
コンパクトクランクとノーマルクランクの中間で、歯数が52T-36Tのギアです。
インナーはコンパクトクランクに近く、アウターはノーマルクランクに近い組み合わせです。

変速性能について
アウターリングとインナーリングの歯数の差は、シマノであれば「16」までしか本来の変速性能が保証されていません。
そのため、53T-34Tなどの組み合わせにすると、歯数の差が大きく変速時にチェーンが落ちたり変速が上手くできないトラブルが発生する可能性があります。

規格の違いが厄介なボトムブラケット(BB)

厄介なのがボトムブラケット(BB)。駆動系を支える中心パーツで、漕ぐ力を受け止めるために必要な剛性を上げ、軽量化のために、各パーツメーカーやフレームメーカーは軸の径や長さを変えた独自の規格が乱立しています。
大きく分けて「ネジ切り」と「圧入」があり、どのタイプが取付できるかは、フレームのシェル幅、ねじが切ってあるか?ないか?圧入式か?内径と元々どのメーカーの規格のBBが入っていたか?(シャフト径)で決まります。
交換には専用工具が必要です(ホームセンターで買えるパーツで自作してしまう猛者もいますが…)。
でも、しょっちゅう交換する部品でもないので、自転車屋さんにお願いするのが無難かもしれません。
またTRiPEAK(トライピーク)のラインナップにはBBの変換アダプターがあります。どうしても替えたいってときは検討してみてください。

主なネジ切りタイプ:四角軸、オクタリンク、ホローテックⅡ、パワートルク
主な圧入タイプ:BB30、PF30、PF86、BB386 EVO

タイプシェル幅ねじ切り内径シャフト径
四角軸68mm--
ホローテックⅡ68mm-24mm
BB3068mm×42mm30mm
PF3068mm×46mm30mm
PF8686.5mm×41mm24mm
BB386 EVO86.5mm×46mm30mm
 

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